佃眞吾展 木工 ゲスト陶村田森

2015年11月7日.土 – 11月15日.日 作家在廊日 7日. 8日 (6日は老欅荘に)
OPEN 11:00ー18:00 定休日 11日(水)

佃さんのうつわで《花とお茶の会》老欅荘にて
11月6日(金)12:00 ~15:30 終了
詳細は別紙をご覧の上、お申込み下さい。

小田原の天史朗という鮨屋に佃君の漆盃がある。
小さいけれどちょっとおシャレな丸こい形である。外は黒。内は赤。なかなかのできである。これは誰でも天史朗にいけば飲める。ある時佃君が来て、一緒に杯を重ねておいてきてしまったのだ。この人は来る時手土産にもってきてくれる、ありがたいおかただ。
今回はだいぶ、ひまをおしんでつくりつづけているようだ。
京都によると、私はフト声をかけてしまうくせがなおらない。
だいぶ仕事がのってきているのか。よい顔になっていた。

そんな折、「婦人画報」に田中敦子さんがのせるページで佃君に会いに行くといった連絡が入り、読んでみるとはっきりとわかってくることがあった。それを書いてみます。
職場への行き帰りの道で「木工塾」の看板を目にし、民芸運動に深く関わり、人間国宝黒田辰秋の長男黒田乾吉氏のもとに飛び込んだ塾だった。そこで、木をノミで彫り込む刳物(くりもの)と呼ばれる技法を身につける。
さらに黒田さんと関わりの深かった京指物工房で修行を重ねることになる。「指物は金釘を用いることなく、見えないところに細工を施し、棚や箪笥を組み立てる技法。刳物とは対照的な仕事ですが両方を知ることで見えてくるものがありました。」
〈刳物の巧まざる歪み。指物の規律。〉
ここがすごく大事なことだなあーと、思いました。
私は話しの中で知れば良いと思っていたが、自分が知らなければ、知ったことを伝えなければと思うことでつかみとることがあると感じました。
佃君は民藝を追い求めるうちにもっと源流を辿って形を考えた
いと思うようになったと。
佃君のつくる黒田さんの弁当箱を見てもらいたい。

2015年10月23日 店主 たかはしたいいち

tsukuda

 

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27. 10月 2015 by STAFF
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