藤井勘圿の絵画

 

2022.6.4〜6.12

 

 

 

前回京都寺町の藤井勘圿さんの展覧会で、アトリエで見た時から気に入っていた大きな蓮の絵を、売れないだろうなと、僕が買っておいた。それをどうしても寺に掛けたいというお坊さんが現れた。僕がこの春行ったばかりの岐阜の薄墨桜の近くだという。その絵は10年ほど前から描かれていたもので、よく描きこまれていて紙が古くなってきた故の味も出てなかなか得難いものだった。僕にとっては残念だがそんなふうに絵は売れていくのだろう。人は作品と出会って自分の所に置きたい、あるいは多くの人に見せたいと思う。そこには必ず見た人の感動があってのことだ。そこが良いのだろう。勘圿さんとそのお寺に会いに行ってつくづく思った。

勘圿さんは今とても忙しいと笑う。蓮の作品が次々と収まっていく事で、勘介さんに喜びが生まれ次を生む事に繋がっているからかもしれない。きっと勘圿さんは大きなものをひっぱり出しては蓮を描いているようだ。今回もおもしろそうだ。明日は彼のアトリエに写真撮りに行く。

 

12. 6月 2022 by STAFF
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