芭蕉布のこと
今から35年前、大学卒業後に就いた仕事を辞め、二十代の店主高橋は、
まだ復帰前の沖縄を、放浪していました。
旅も4ヵ月目に入った7月、村の公民館に泊まろうとしていた彼を
自宅に呼んでくれた親切な男性宅の隣家が、平良敏子さんのご自宅でした。
滞在するうち交流ができ、村を離れる日が近づいた頃、どこのだれとも知らない
工芸の好きな若者に、平良さんはご自身の織った芭蕉布を一反くださったのでした。
長い間、店主が大切にしていた平良さんの芭蕉布は、とても美しい光沢と、
柔らかな透明感、繊維の力強さを感じさせる張りがありました。
その芭蕉布が望月さんの手により、また新しい生命を宿したように思えます。
夜、一人静かに向き合っていたい。そんな作品です
まだ復帰前の沖縄を、放浪していました。
旅も4ヵ月目に入った7月、村の公民館に泊まろうとしていた彼を
自宅に呼んでくれた親切な男性宅の隣家が、平良敏子さんのご自宅でした。
滞在するうち交流ができ、村を離れる日が近づいた頃、どこのだれとも知らない
工芸の好きな若者に、平良さんはご自身の織った芭蕉布を一反くださったのでした。
長い間、店主が大切にしていた平良さんの芭蕉布は、とても美しい光沢と、
柔らかな透明感、繊維の力強さを感じさせる張りがありました。
その芭蕉布が望月さんの手により、また新しい生命を宿したように思えます。
夜、一人静かに向き合っていたい。そんな作品です

小さな間口に大きなのれん
開店時に、望月さんに染めていただいた大きなのれん。
もう一枚の茶色いのれんと交互に、お店の顔として7年間、頑張ってくれています。
夏の暑い日も、薄墨色の布から透けて見える外の景色は、どこか涼し気でした
もう一枚の茶色いのれんと交互に、お店の顔として7年間、頑張ってくれています。
夏の暑い日も、薄墨色の布から透けて見える外の景色は、どこか涼し気でした


