三谷龍二・木工
2009
6.20(土)-6.28(日)
OPEN 11:00〜18:00 6/24(水)定休日
作家在廊日 20日(土)
・6月20日(土)三谷龍二さんのお話会
「遠くの町と手としごと」をテーマにお話をしていただきます。
司会:高橋台一(参加費1000円 お茶とお菓子付)16:00より約1時間。
参加ご希望の方は、うつわ菜の花0465-24-7020へお申込み下さい。
(定員20名程度)
三谷さんとは長いつき合いになった。
25年前初めて会った頃、松本のペルソナ工房という名で子供達が、いや大人まで、喜びそうなかわいらしい教会や、羊、しま馬などヨーロッパにありそうでいて、見かけることの少ない玩具や、手けずりのスプーン、バターナイフ。糸を引くとなりだすオルゴール。
その当時、できたての菜の花の茶房に置かせてもらい、お陰でクリスマスなどはホットする刻を過ごせた。又、それとは別に木のオブジェも作品にしていた。それは昔からそこにあったかのようだった。
そして、ストーリーのある写真にとどめおきて、一瞬ハットさせ、私たちを忘れていたノスタルジアの世界へとかきたてた。
いまの三谷さんのものづくりは若い人たちへの関心事の一つとなっているのではないでしょうか。
一昨日も、伊賀のヤマホンで若い人たちが列んでいましたという話をギャラリー主から聞いた。
形も形から抜けだし、木をけずりつづけることで、ゆっくり、じっくり自分の世界を形成。そしてどこか無名性に至ろうとしている。
うつわとは、両の手をあわせたところから生れ、そもそも虚で、いくらくんでも、つきることはない意々(いい)なのだと。そのことを三谷さんは知っているのだろう。
自分のことをとても愛しているけれど、何より自分の内側の喜びを大切にしている人だ。
そして、その中心に木があることがこの人の命なのだ。
09.06.01 菜の花店主 髙橋台一