黒田泰蔵・白磁
2019年
2月23日.土―3月3日.日
定休日 27日.水 OPEN 11:00―18:00
黒田泰蔵さんとの出会いは、桃居というギャラリーで、花岡隆さんとの2人展があった時でした。25年くらい前です。銀花という雑誌に紹介されていたので、松崎の工房に訪ねたいと思いながら行けないままだったのです。 その時初めて見た黒田さんの白磁は、グレーを帯びて見えたが、惹かれるものがあって壺を求めました。 それから、黒田さんも作品も気に入って、付き合うようになりました。少しして、僕はまだギャラリーも持っていないのに、お城通り商店街のカフェで展覧会をしようと言ってもらった。その時、凄く嬉しかったのを覚えている。 ある期間を除いて殆ど毎年、黒田泰蔵展をやって来たのが「うつわ菜の花」の歴史でもあります。その間、食器、コーヒーカップなど、いろいろに変遷して面白くなった。中心に据えているのは円筒で、自分を突き詰めていくように求めて求めてまだその途上にあるようです。 「自分の人生の証として、円筒、梅瓶、コーヒーカップは作り続けていきたい」とのことですが、別のことも追求しています。ふと、破れたものや、壺の口の周りがビィッと切れたものに深く感じ入ることがあります。 どこまでも見続けて行きたい。 2019年2月1日 菜の花 髙橋台一