新宮州三・漆と木工

2019年 12月14日.土―12月22日.日
作家在廊日 14日.15日 OPEN 11:00―18:00 定休日 18日(水)
●14日16:30より、新宮さんがぐい呑を作ってきてくれます。
美味しい日本酒を用意してお待ちしております。

・13年前新宮さんが独立されてすぐの頃、漆3人展をした。それから、間があったが、この人は面白い動きをしていると思って見ていた。木地から自分で1つ1つを大事に作っている。

新宮さんは岐阜の市で、材を求めているという。
さくい (粘り気のある) 木、しびれる木目を選ぶようにしている。
寸法は初めから決めずに作っていく。気にしているのは、厚みだという。僕も手触りで感じる。その厚みがたまらなく良い。平らではないのみ鑿を使っているので、直線的ではない。鉋でも削りは、デッサンを描くみたいに、カンナを動かすのだと言う。この例えは絶妙である。そうやって形にしていく。

まだ乾燥しきっていない材を轆轤に使う。古い轆轤を使っているので、歪みが面白い。程よくずれると言う。漆はものと眼の距離感が大事で、近くで見ると「おっ?!」と気付きのある表情を意識しているそうだ。

まだ今から上塗りをするお椀が30個位来ることになっている。正面の椀は、今新宮さんの家で愛用している椀である。それを本当は1番に見せたかったという。それに期待しています。

2019.11.21 髙橋台一

リーフレットはこちらから

15. 12月 2019 by STAFF
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