ラオス 谷由起子の仕事。0からのものづくり。

4月7日(土)~ 4月15日(日)
谷さん在廊日 7 日. 8 日. 13 日. 1 4 日. 1 5 日
O P E N 11 : 00 ー 18 : 00
定休4 月1 1 日(水)
120407-0002

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私は、ラオスの現地で一緒に働いている人たちのことを、勝手に世界無形文化財「山村の女」とよんでいます。彼らとの付き合いも、もう1 2 年になりますが、今も彼らの動き、知恵、力にほれぼれする毎日です。今回は「ゼロからの服作り」に力を注ぎました。桑畑を整え、蚕に卵を産んでもらい、養蚕し、糸を引き、撚りをかけ、染色し布を織る。その布を、裁断し、縫製し、服という形にする蚕の卵作りから全ての工程を自分たちで行い、またそれは、すべて、手の仕事です。特に縫製に注目していただきたいと思います。手縫いです。一目で手縫いとわかる手縫いではありません。細かく美しく力のこもった縫い目です。こんなことをできる人たちが今世界で一体どれだけいるのだろう、この人たちの力も、世界中の多くの人が失くしてしまったように、そのうち消えていくのだろう、ああなんてもったいないのだろう、どこかに道はないのだろうか、そう思うと悔し涙が出てきます。2 0 1 2 . 3 . 2 0 H P E 谷由起子

谷さんの悔し涙が私の心の奥底までひしひしと伝わって来る。力強いラオスの少数民族の手の仕事が、今まさに終わってしまうかもしれないところに、谷さんが直面している。私も以前訪ねた、中国国境から3 0 キロのルアンナムター。中国のプランテーションに押されて、綿畑も減ってしまい。尊い手仕事が、賃労働にとって代わられようとしているのだ。私にできることは、自分が手に取り、身にまとい、つかうことでその実感を伝えること。ギャラリーで企画し、皆様の手に手渡すことだけです。そして、つかい手である貴方が感じたことを、つくり手に伝えたい。レンテン族の藍の布。ズボン。シャツ。ずだ袋。クロタイ族のシルクのショールや服。元気をあたえられ、その美しさにほれぼれする。身にまとっていると、ラオスの少数民族の人達の人なつっこさが思いおこされる。その人達の手の仕事。「未来は過去をさかのぼるところに在る」。どうも3. 1 1以降、特に強くそう思うようになっている。どうか、ラオスの手の仕事を、今一度、あらためて、貴方に見てもらいたい2 0 1 2 年 3月 菜の花店主 たかはしたいいち

07. 4月 2012 by STAFF
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