神林學の彫刻とデッサン
神林學の彫刻とデッサン
2022.11.5〜11.13
11:00〜18:00
作家在廊 5日6日13日
定休日 9日
神林さんの今回のようなデッサンは、今まで見たことがない。
新しくビビットに感じた。 「これ、凄いねー。」
すると、これはモデルを描くことに集中するクロッキーとは 違い、本当に表現したいものを作品にするためのプロセスで 描いているものだと言う。だから自分の内面をさらけ出す ようなものだし、初めて出したそうだ。ナタで割った木片で、 深く複雑な色に調合した水性絵の具を使って描いている。 これが神林さんの彫刻の基礎であり、内面からほとばしり出る エネルギーをいつも何通りも何枚も描いていたのだった。 そして捻ったり丸めたりの姿勢の取り方、足の動きなどを 決めて
進めていく。一個の作品に一ヶ月くらいかかると言う。 神林さんは頭部をあまり克明にしなかったり作らなかったり する。表現がそこに行ってしまい、見る側も答えをそこに求め ようとするから、それ以上想像の余地が無くなりつまらない 2022 と言うのだ。トルソが魅力的であったり、ミケランジェロが 腕や足をとってしまった作品があるのもそれ故だと言う。 つまり答えは単純に1つではない。未完とも見える作品を、 見る側が自分の想像力や解釈である意味完成させるとも言える のではないか。さぁ神林さんの作品をあなたも見に来てください。 常に未発表の作品です。彫刻は7点デッサンは6点。
2022年10月15日 髙橋台一