●陶オブジェ 安藤郁子
●陶オブジェ 安藤郁子
2 0 1 0 年 1 2 月1 1 日/ 土 - 1 2 月2 0 日/ 月
作家在廊日 1 1 日. 1 2 日
O P E N 1 1 : 0 0 ー 18 : 0 0
定休日1 5 日(水)
安藤郁子さんとの出会いは、二十数年前。あるギャラ
リーの女主人と話していた折、グイグイと話に入り込んで
こられて、熱情の人だと感心した。それ以来、折につけ、
作品を遠くから眺めては買い求めてきた。
儚くも消えゆく現実に拮抗する意志のようなものを感
じて、痛々しくもやっているなあと。それらは未来への
予感や、未知なる世界への飛翔でもあった。
二年ほど前、青森を訪ねたら、シュタイナー教育の中での
びのびと育っている子供さんがいた。「湧」ちゃんという。
てっきり少年だと思い込んでいたら、実は少女で、それ
はそれは元気な子であった。
「40歳で、はじめて就職というものをしましたが、教員
の世界の摩訶不思議さに新鮮に驚きつつ、翻弄されて
います。でも、学級の生徒たちに出会えたことだけはキ
ラキラしています。」
「今、特にひきつけられているのが、障害がある人の芸術
表現です。切実に、生きるために生きていることの表現。
いいとか、悪いとかを超えた、そのままであることへの
純粋さ。彼らの存在にひきつけられ、打ちのめされ、教
えられています。」
そんな彼女からの手紙を受け取った。子育てと、根本
的なものにつきつけられて行くその先を、彼女がどのよ
うに表現していくのか、見ていただきたいもの。
2 010年11月吉日 菜の花店主・たかはしたいいち
安藤 郁子
1994〜97年 金沢卯辰山工芸工房在籍
19 9 6年より 各地で個展・グループ展多数
現在 青森市在住
CLOSEお知らせ
望月通陽さんの個展は終了致しました。
11月26日までの期間はCLOSEさせて頂きます。
11月27日より、
『やきもの。細川護光』 展が始まります。
熊本から届く作品を、どうぞお楽しみに
やきもの。細川護光
●やきもの。細川護光
2010年11月27日/土 – 12月6日/月
作家在廊日 27日.28日
OPEN 11:00-21:00
定休日1日(水)
熊本に行く度に、年甲斐もなく、こちらがよれよれになるまで飲んで、細川護光君に送ってもらうはめになる。
世が世なら、若殿様なのに、えらぶる素振りもなく、こちらが馬鹿殿様に思えてくる。
そして何か特殊なテレパシーがはたらくのか、今回とどいたカタチが、僕にはとてもいい。
特に南蛮など、えも言われぬ世界がある。細川護光君という人がつくったというよりは、自然がなせる技のように感じる。阿蘇のふもとに登り窯や穴窯を築き、つくっては売られてゆき、つくっては売られてゆき、を続けて、手元には何もなさそうだ。今回は新たに、酒も飲まず(ちょっとだけ飲んで)正直につくるそうだ。乞う御期待。
菜の花店主●たかはしたいいち
細川護光
1972年生まれ
三重県土楽窯、神奈川県湯河原不東庵を経て05年熊本にて開窯。
以降各地で個展開催。
望月通陽展
久しぶりの、望月さんの個展です。
鋳造ガラス、染布、ブロンズ、鉄、など、素材は違っても、どれを見てもやはり望月さんの世界です。
鉄の作品は、プラズマ溶断されたもの。影絵のような、不思議な存在感です。
望月通陽展
●望月通陽展
2010年11月6日/土 – 11月15日/月
作家在廊日 6日
OPEN 11:00 – 18:00
定休日10日(水)
もっちゃんと会いたくて、話したくて、静岡に行って来た。
この人の素晴らしさは、たとえれば、内側に光を見出すところまで降り立っていくような姿勢にある。
このところ多くの素材を見出しながら、いろいろな時代を生きてきた職人のようでもある。
しかし彼は、単なる職人ではなく、ものづくりでもない。現世や、多くの人のものの見方におもねることなく自分の感性のみを頼りに、実直に対決する。軋轢を生みながらも、それを越えて打ち込まなければたどり着けない世界を、成しているからである。
その姿勢が、あったかく、優しく、しなやかなものを生んでいくんだと思う。
どんな作品を取っても、取り上げるたびにそんな彼から発せられる詩神を感じざるを得ないのである。
菜の花店主●たかはしたいいち
望月通陽(もちづき みちあき)プロフィール
1953年静岡市生まれ。染色、ガラス絵、ペン画、ブロンズ、鋳造ガラス、木彫、陶など多様な技法を用い、型染めにより培われた形と線でユーモアに満ちた独自の作品世界を築いている。昨年、2008年には、小平市松明堂ギャラリーにて1年、12ヶ月連続展「with望月通陽展」を開き、各月違った技法での造形、会場設計が注目を集めた。装幀、装画も多数。光文社・古典新訳文庫カバー画など手掛ける。
1995年 講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。
2001年 ボローニャ国際児童図書展賞受賞。著作に画文集「道に降りた散歩家」「方舟に積むものは」作品集に「円周の羊」などがある。
表面:鋳造ガラス作品 裏面:鉄 プラズマ溶断作品
津田千枝子さんの個展が始まります
蓮、パイナップル、野蚕、様々な素材から織り上げられたアジアの布を、現地を訪ねて集め、その風合いを生かして型染めをされている津田さんの作品たち。 気持ちのいい空間になりました。