羽生野亜の木工とスチール
2015年10月24日.土- 11月3日.火
作家在廊日 24日
OPEN 11:00ー18:00 定休日 10月28日(水)
羽生さんのつくるものは美しい。
これはどうして産まれるのか。私にはわからない。
一度やり、ずぅーっと遠のいていた折、何の前触れもなく
目の前に本人があらわれた。もちろん握手をし、ここでやる
ことを決めた。
私の和菓子屋で使っていたものが何点か手元に戻ってきて振
り返っていたところであった。
おもしろい。
長い時間をかけて浮かび上がった年輪のような木目。
どの時代、いつの人の手によるものだろうかと思ってしまう
ような朽ちた風合い。
和菓子屋で使っているときは、羽生さんの古木のうつわに
そっと和菓子を盛っているのがたのしみだった。
しかしこれらはすべて
新たな丸太からうまれくるのだ。
ブナやサクラといった良い硬さの広葉樹を逆目で削り、
でこぼこをつくり、それからなめらかにするのだそうだ。
染色に鉄媒染などで仕上げ、化学反応をおこし、美しい濃淡
が生まれるという。
それも一つ一つが違うのだ
今回は、ささやかな盛り器や、飾り棚から
ダイニングテーブルまでくるという。
スチールと、ブナを天板にしたものが楽しみ。
2015年 10月10日 店主 たかはしたいいち