村木雄児のうつわ
2015年2月7日/ 土 – 2月15日/ 日
OPEN 11:00 – 18:00
作家在廊日 7日 会期中無休
久しぶりの、村木雄児さんの個展である。
僕は村木さんの茶碗が好きである。
あるときは、その茶碗にだいぶはまって、そのためにある土を求め
て掘り出し、思い切り仕事をして下さったことを思い出す。
今回は〈良い仕事〉ということで、彼独特の片口が届いた。なかな
か見かけることのないもの。とても良いものでした。ひたひたと自
分に向ってすいよせられるようです。写真を撮ってもらってみても、
そう感じるのではないですか。そんなことを一言書くためだけにい
る由ではないのについ出てしまいます。
箱根の菜の花の茶房でお出しする抹茶碗として、村木さんの茶碗を
10年以上使いつづけていたんです。するとどうでしょう。李朝茶碗
のようになってしまったものがいくつか出てきてしまったのです。
自分のお茶会によく使っていました。
450年も経ったかと、うたがってしまうようなものになりビックリ
しました。
人がつかい、つかいこんでいくと大変なものになっていく。
やっぱり良いものしかそこまでいかないのです。変わらないものも
あるんですが、おもしろいですね。こわいものでもあります。
2015年1月吉日。 菜の花店主 髙橋台一
PDFダウンロードはこちらから(836KB)