張忠儀魂魄の絵。
・ゲスト
・神林學《彫刻》 ・安土忠久《ガラス》
・森岡成好《陶》 ・内田鋼一《陶》
2017年5月13日/土 ― 5月21日/日
OPEN 11:00 ― 18:00 定休日17日(水)
・張忠儀さんは昨年の秋に亡くなってしまった。今在る張さんの作品を見たいと思って、大阪のアトリエへ出かけた。
張さんの絵は、軍艦島・水島の絵がいくつかあり、こちらを惹きつけすごく新鮮でした。水島は今は観光で有名になり、誰でも行けるようになっていますが、当時彼は、こっそり漁船で渡って、そこでテントを張り、何日間か絵を描いていたようです。何ともない建物が、幻想的でかつリアル感をもって迫ってくる。それが魂魄のかたまりのように見えてくるのです。赤い大地とブルーグリーンの海と、くすんで焼けたような空が、心に浸みます。
また、若い頃の三部作屏風絵のニヒルでリアルな女性群像が、今だこちらを睨み返すような視線を向けてくるのには、ハッとしました。若いときの絵を大事に持っていたんですね。彼が願っていた気がして、それをどうしても今回掛けたいと思いました。是非見て下さい。最後の高島屋での作品は、光が発せられて交流する人物像でしたが、それは次の機会とします。
「小田原で追悼展をさせてください」とお願いしたところ、遺族の方から「見ていただくだけでもいいですか」と言われたので、私の持っている作品だけの販売とさせていただきます。それと友人たち、神林學さん、安土忠久さん、森岡成好さん、内田鋼一さん、の四名が参加し、作品を販売します。
菜の花店主 たかはしたいいち
◉次回予告 おおやぶみよのガラス/ 2017年6月3日.土 ― 6月11日.日