丸山正 黒着物
2019年 11月1日.金―11月5日.火
作家は全日在廊 OPEN 11:00―18:00 会期中無休
・11月3日(日祝)14:00−14:40 うつわ菜の花にて
丸山正さんの巻き付けパフォーマンスを行います。
モデルは書家の華雪さんです。
丸山正さんは今度の1月で69才になります。
4年ほど動きがなかったので、うつわ菜の花でやりませんかと声をかけたのが1年前。その時「病み上がりみたいに自信は全く無かったけれど1年あれば何とか、、、」と思っていたそうだ。
今回の誘いがきっかけになって、1点、2点とようやく楽しんでやれるようになった。手をいごかしているうちに、楽しみみたいなものが生まれて来たという。
「帯は自分で染加工している。金属粉、灰、土を紬地に擦り込んでいる。本能に任せて、叩いたり、擦ったり、揉んだり、やりたい放題。子どもが泥んこになって泥遊びをしているのと同じ。動作そのものに快感を味わっている。自分のエキスが投入される気がする。信じられるのは本能。その後、雨ざらしにして、風化させて行く。創作意識も風化されていく。」
と言っています。
すごいところまできている。作れたことが嬉しくて、と言われると、こちらも嬉しくなる。
そんな帯9点、紬、後染め着尺8点が届きます。是非お出かけ下さい。
2019.10.1 髙橋台一
丸山正プロフィール
丸山正は1951年大阪府に生まれる。大阪芸術大学にて油絵を学び、グラフィックデザイナーを経て、 1985年に染織家としての道を歩み始め、東京を中心に各地で展覧会を開催。2000年に北青山にシヨ ツブ 「Maru Factory」 をオープン。同年秋のミラノでの個展では 国内外の注目を集めた。 作品は、クロ、グレー、コゲ茶などのシックな色合いを中心に、独自の色と素材感を追求している。赤城産の手紡ぎによる生紬糸を小干谷で織ったもの。着物は伊勢型師による型紙。 江戸小紋師の卓越した職人の手仕事によって仕上げられている。帯には箔や顔料、灰などを重ねた布を、さらに削る、叩く、擦るなど、 素材造りへの探究心は限りない。伝統技術に支えられながらも、彼の手で鍛え上げられた布達は、彼の「巻き付け」により人体にあてがわれることでその表情を変化させ、見る者を魅了してやまない。