陶・植松永次の世界
2019年 11月23日.土祝―12月1日.日
作家在廊日 23日.24日
OPEN 11:00―18:00 定休日 27日.水
植松永次さんは信楽に行くと、どうしても会って帰らねばと思う人である。
小高い丘の上の永次さんの家へと登って行く道。車から降り立つと小鳥の声が聞こえる。野焼きをした跡や木材の置き方さえも、陶芸家とは違ってさりげなく自然に置かれている。その在り方は工房の作品1つと同じように、心を掴んではなさない。
最近永次さんの作品は、現代美術として認められ始めています。それもわかりますが、僕には現代美術にとどまらない人に思えます。
永次さんは元々、土を感じることから始めた人である。土から聞こえてくる、土自体の魅力、そこから感じられるものをカタチにしたいと。アートや工芸以前に大切なものではないかと。
そして今永次さんは「元に戻っている。」と言われる。
「もっと、元なんです。」
どうぞ、永次さんの作品の在る空間に来て感じて下さい。眺めてみたり、使ってみたりして下さい。
2019.11.1 髙橋台一