創作ガラス。辻和美
●創作ガラス。辻和美
2011年 1月15日/土 -1月24日/月
作家在廊日 15日.16日
OPEN 11:00 ー 18:00
定休日19日(水)
辻さんとの出会いは、うつわ菜の花ができて間もない頃、日野明子さんの協力でグループ展をしてもらったのがきっかけだった。
インスタレーションをニューヨークでし終わって帰国したばかりの辻さんが、オープニングパーティーに駆けつけてくれたのを覚えている。グゥグゥねている姿も。
本人は、元気、元気で、不思議なガラスを作る方という印象だった。それから10年ほどのつきあいになるが、実は、個展をしてもらうのはこれが初めてである。知人のカメラマンの小泉佳春さんとのコラボの写真集も、今までにはないガラスの世界を広げてくれた。
金沢の町にアートをくりひろげることにしても、小さな1個のうつわにき好、りきい思「、回今に女彼なんそ。いなさ離でん掴を心の人、もてしにやってください。」とだけお願いした。どんな辻和美ワールドになるのか、楽しみ。
2010年12月吉日 菜の花店主 たかはしたいいち
辻和美カリフォルニア美術大学(CCA)卒業後、金沢卯辰山工芸工房ガラス工房専門員を勤め、1999年にガラス工房「factory zoomer」を設立。ガラス器の新しいスタンダードを目指し、デザイン・制作を行う。また、美術家として、日常生活における歪みや危うさをガラス素材を通して表現してきている。その作品は国内外で高く評価され、展覧会等も数多い。一方、金沢の町にアートを根付かせる活動として、県内外の作家を招聘し、その個展をスタンプラリーで繋ぐイベント(アナザームーブメント)を行ってきた。既成のジャンルにこだわらない独自のスタイルで活動を展開。
2005年「factoryzoomer/shop」オープン。
2008年「Daily Life ーー 辻和美ガラス作品集」上梓。
2009年金沢市文化活動賞受賞。2010年金沢21世紀美術館にて「生活工芸」展をディレクション。
http://factory-zoomer.com/
うさぎの絵。宮迫千鶴
●うさぎの絵。宮迫千鶴
2011年 1月8日/土 -1月12日/水
OPEN 11:00 ー 18:00
私は宮迫さんと二度ほどお会いしたにもかかわらず、会話らしい会話もしなかったのが残念でならない。
もっと深くつきあえたらと。亡くなって、今年の春、伊豆を訪ねて見たうさぎさんの絵に、孫に見せてあげたいという一念が呼ばれたのか、企画の話が舞い込んだのです。縁ですかねえ。
プロフィール
宮迫千鶴は若い時から対象(モチーフ)を描写する絵画ではなく、異なった形象やイメージを貼りあわせて、第3の世界を出現させるコラージュに強い関心を持つていました。
東京で制作していた頃は、雑誌のグラビアや絵葉書,動物や風景写真などをコラージュの材料として画面に貼り込んでいましたが、1988年に海辺の森の町・伊豆高原に移住してからは、雑木林や野鳥、畑の野菜や昆虫などいのちの活動に感化され、制作する絵画も写真などの情報をコラージュするのではなく、自分の中のいのちの喜びを素朴に表現する明るく至福感にあふれる作品が多くなりました。
(南庭工房より)
●陶オブジェ 安藤郁子
●陶オブジェ 安藤郁子
2 0 1 0 年 1 2 月1 1 日/ 土 - 1 2 月2 0 日/ 月
作家在廊日 1 1 日. 1 2 日
O P E N 1 1 : 0 0 ー 18 : 0 0
定休日1 5 日(水)
安藤郁子さんとの出会いは、二十数年前。あるギャラ
リーの女主人と話していた折、グイグイと話に入り込んで
こられて、熱情の人だと感心した。それ以来、折につけ、
作品を遠くから眺めては買い求めてきた。
儚くも消えゆく現実に拮抗する意志のようなものを感
じて、痛々しくもやっているなあと。それらは未来への
予感や、未知なる世界への飛翔でもあった。
二年ほど前、青森を訪ねたら、シュタイナー教育の中での
びのびと育っている子供さんがいた。「湧」ちゃんという。
てっきり少年だと思い込んでいたら、実は少女で、それ
はそれは元気な子であった。
「40歳で、はじめて就職というものをしましたが、教員
の世界の摩訶不思議さに新鮮に驚きつつ、翻弄されて
います。でも、学級の生徒たちに出会えたことだけはキ
ラキラしています。」
「今、特にひきつけられているのが、障害がある人の芸術
表現です。切実に、生きるために生きていることの表現。
いいとか、悪いとかを超えた、そのままであることへの
純粋さ。彼らの存在にひきつけられ、打ちのめされ、教
えられています。」
そんな彼女からの手紙を受け取った。子育てと、根本
的なものにつきつけられて行くその先を、彼女がどのよ
うに表現していくのか、見ていただきたいもの。
2 010年11月吉日 菜の花店主・たかはしたいいち
安藤 郁子
1994〜97年 金沢卯辰山工芸工房在籍
19 9 6年より 各地で個展・グループ展多数
現在 青森市在住
CLOSEお知らせ
望月通陽さんの個展は終了致しました。
11月26日までの期間はCLOSEさせて頂きます。
11月27日より、
『やきもの。細川護光』 展が始まります。
熊本から届く作品を、どうぞお楽しみに
やきもの。細川護光
●やきもの。細川護光
2010年11月27日/土 – 12月6日/月
作家在廊日 27日.28日
OPEN 11:00-21:00
定休日1日(水)
熊本に行く度に、年甲斐もなく、こちらがよれよれになるまで飲んで、細川護光君に送ってもらうはめになる。
世が世なら、若殿様なのに、えらぶる素振りもなく、こちらが馬鹿殿様に思えてくる。
そして何か特殊なテレパシーがはたらくのか、今回とどいたカタチが、僕にはとてもいい。
特に南蛮など、えも言われぬ世界がある。細川護光君という人がつくったというよりは、自然がなせる技のように感じる。阿蘇のふもとに登り窯や穴窯を築き、つくっては売られてゆき、つくっては売られてゆき、を続けて、手元には何もなさそうだ。今回は新たに、酒も飲まず(ちょっとだけ飲んで)正直につくるそうだ。乞う御期待。
菜の花店主●たかはしたいいち
細川護光
1972年生まれ
三重県土楽窯、神奈川県湯河原不東庵を経て05年熊本にて開窯。
以降各地で個展開催。
望月通陽展
久しぶりの、望月さんの個展です。
鋳造ガラス、染布、ブロンズ、鉄、など、素材は違っても、どれを見てもやはり望月さんの世界です。
鉄の作品は、プラズマ溶断されたもの。影絵のような、不思議な存在感です。