井上有一の書
井上有一の書
2 018年6月1 5日. 金― 6月2 4日.日
定休日 2 0 日/OPEN 1 1 : 0 0 ― 1 8 : 0 0
会場はうつわ菜の花に変更になりました。
今年は日仏友好160周年に当たり、パリを中心に「日本博」が6月から来年の2月にかけ開催される。
井上有一展は7月14日~9月15日、パリ日本文化会館で開催され、70点ほど展示されます。
その後はロートレック美術館(9月29日~12月17日)に巡回する予定。
元は中国書法から派生した従来の「書」の概念を塗り替え、
日本固有のものに昇華したと言って良い「井上有一の書」がこの「ジャポニズム2018」で紹介される。
キュレーションは秋元雄史さん(東京芸大美術館館長)です。
うつわ菜の花では、井上有一さんの小さな作品を集めて見てもらいたいと思っていたところ、
「あじさい」が4点、「よたか」「くビガもげた」「すずむし」他に9点届いた。
「あじさい」は、昔、箱根登山鉄道に乗って見たあじさいを、思い起こさせた。
「よたかの山」は、賢治は数行でも読むとすごい人だなーと心に落ちてくる。
有一の選んだ文章と、きれいでない字が、何ともいえなく良い。
そして「くビガもげました」と書く有一。書を書いていて、
筆の首がとれたことを言っているとわかる前にドキッとさせられる。
それをテーマに大きな紙に大きな字で書いて笑っているんだと思うと、
そこに自分もいる気がしてくる。何という人だ。
「すずむし」も是非見に来ていただきたい。
今回は一作ずついいましたが、自分が持ったら持ったでまたおもしろいと思います。
2 018年6月4日 菜の花 髙橋台一