篠原勝之の茶盌

2025.7.14.sat.-7.29.sun.

11:00-18:00 水曜定休

作家在廊日 14日(土) 15日(日) 21日(日) 22日(月祝)

篠原勝之=クマさんに会いに行ったら、すぐ皆に、彼が今やっている仕事を見せたくなった。あの1985年、都心のビルの解体現場から「鉄のゲージツ家」を宣言し、スクラップ鉄の作品を精力的に制作していった人だ。いまは2019年から土を捏ね、盌「空っぽ」を焼き始めている。2021年奈良に移住し、「空っぽ法師」東大寺観音院や「ごんげんさま」金峯山蔵王堂奥壁などの展覧会をやってきている。その作る茶盌がおもしろい。
手に持ってみることからはじまる。白の肌のやきもの、織部でなくブルーの青な器。そして色あざやかな、出口王仁三郎の出現を思わせる、赤や黄色や緑の色彩。手にとってみると、その良さがのりうつってくる。楽しい茶盌をつくる人が現れた。おもしろいことがおこるのですね。これでお茶事をやったらたのしいだろう。6月16日松永耳庵の追善の茶事があり、クマさんの茶盌を出しましたが、彼の作る王仁三郎を思わせる茶盌は出さずに、展示まで待つことにしました。
2025年6月16日   髙橋台一

26. 6月 2025 by STAFF
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