内田鋼一の陶

9月25日(土) – 10月3日(日)
作家在廊日 25日.26日 | OPEN 11:00 ー 18:00 
                 定休日29日(水) | 最終日は16時まで

 

 手元に一つの案内がある。
「試みの茶事ー北の丸大茶会」というタイトルのパンフレットには

《試みの茶事 - 北の丸大茶会》
日時 / 2010年9月11日(土)12日(日)
会場 / 東京国立近代美術館 工芸館 2階
サブタイトル / 30代〜40代の現代陶芸家が提案する、新しいお茶の姿
主旨 / 歴史ある茶事への意識は若い世代の中でも高まりを見せています。しかし、「茶の湯の器は、つくっていても茶道(茶会)のことはわからない」という声が多数あがっているのが現状です。そこで、若い世代の器を使った参加型の茶会を行い、現代における茶事のスタイルを探るとともに、茶事と茶の湯の結びつきも探るものとします。
茶壷口切点前
各自で今年5月〜6月に茶摘み・製茶したものを使用。
三重県の茶・内田鋼一 | 京都宇治の茶・福本双紅 | 岐阜県富加の茶・加藤 委
薄茶席(2畳) 陶芸家たちが、亭主となり、道具をつくり、コーディネートをし点前する。

 

そのメンバーの中に、内田鋼一さんが入っている。
この文を書いている時点では、まだ茶会は始まっていない。
どんなしつらえをして、どんな顔で、その2日間、そこに居るんだろうか。私も、ひょっこりあらわれようかと思っている。
今回の菜の花の個展も内田鋼一の茶の湯を味わさせてくれそうだ。それに加えて、内田鋼一の「文字」が届きそうである。
ところで、3日前愛媛の内子町に栗の出来具合を見にいった帰りに松山で小野セツロー翁と会ってきた。半身不随にもめげず元気であった。内田鋼一の旅茶碗で茶を立てていたらセツローさんが言うには「内田君の絵を見たけれど、もうちょっと下手だといいのに。でもその下手さかげんが難しいね。上手な人はなんぼでもいる。上手な人が下手に描くようには努力できない。自分の師匠は、小学3年生の描いた線なんだ。3年をすぎるとうまくなってしまう。自分は、3年生の心がけをしないとできないんだよ。内田君のは、上手だけをねらっていない。何を狙っているんでしょうねぇ。もって生まれたものでしょうね。人の心をとらえて、はなさないね。」皆、感じていることは同じなんだなあ。内田鋼一の先を見たいんだなあとつくづく感じる日々であります。
2010年 9月9日。 菜の花店主 たかはしたいいち

内田鋼一 Kouichi Uchida
1969 愛知県名古屋市に生まれる 
1990 愛知県立瀬戸窯業高校陶芸専攻科修了 
1992 三重県四日市市に移り独立 
1993 個展を中心に活動 
2000 「うつわをみる 暮らしに息づく工芸」展/東京近代美術館工芸館 
2003 「UCHIDA  KOUICHI」展/三重県Paramita Musium
作品集「UCHIDA  KOUICHI」を求龍堂より刊行 
2004 静謐なかたち「内田鋼一 Uchida Kouichi」works2003-2004
富山県 4th MUSEUM RIVER RETREAT 雅楽倶 
2006 「陶芸の現在、そして未来へ Ceramic Now」/兵庫県 兵庫陶芸美術館
「SOFA」/アメリカ ニューヨーク | JAPANESE CRAFTS/イギリス ロンドン ギャラリーベッソン 
2008 新進陶芸家による「東海現代陶芸の今」展/愛知県陶磁資料館
「melbourme artfair」/オーストラリア メルボルン | Rosso:Uchida Kouichi
イタリア ベルガモ Daniela Gregis他、スペイン・イギリス・イタリア・オーストラリア・西アフリカ
ベトナム・タイ・韓国・中国・台湾・インドアメリカ南米等で制作及び発表  

 

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13. 9月 2010 by STAFF
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