三上亮の陶。
2016年1月8日.金– 1月17日.日
作家在廊日 8日.9日.17日
OPEN 11:00ー18:00 定休日 13日(水)
《野菜料理店『ハルノキ 』石井美帆さんによる
食事会開催のお知らせ》
13日(水)12:00~14:00 参加費 3,500円 12名様限定
小田原で、地元有機野菜と、純正調味料でつくる野菜料理の店を営む石井さんのお料理を、三上さんのうつわで
お申込みはうつわ菜の花まで
0465―24―7020(11:00~18:00)
※12/31~1/3を除く
三上亮さんのこと。三上さんの所に時どき行っては作品をながめて、気に入ったものについて話をしていた時代があった。そして、今、茶碗をずうっとつくりつづけていて、それがすごく心にしみてくる。僕にとっては、光悦を感じたりするのだが他の方が見たらどうだろうか。そこはすんなりと思えてはなさないものがあるのです。今年は光悦を何度か見る機会があって楽美術館でも2回ほど見て、良かったなと思っていた。すごく現代に近い人だなあと思ったりもした。三上さんは、おそらく、相当の執着をもって、何度か挑んで来られたに違いない が、いいものがうまれている。そこに自分というものが出てきているのでは、なかろうか。
伊集院真理子のやきもの。
2015年12月15日. 火- 12月23日.水祝
作家在廊日 15日.19日.20日.23日.
OPEN 11:00ー18:00
定休日 会期中無休
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《伊集院さんの鍋を囲んで》
23日(水・祝) 17:30〜20:00
参加費 3,000円
伊勢原のスワンベーカリー、料理上手な加藤裕子さんが作る鍋
料理は、本当に美味しいもの。15名くらいで気持ちよく。
お申込みはうつわ菜の花まで
0465-24-7020 (11:00〜18:00)
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伊集院さんの土鍋。ずっと作り続けている。
僕も何年も使いつづけている。ご飯を炊けばふっくらと。煮立てた鍋はいつまでも暖かい。なによりも美味しいのです。
最近は少しずつ進化して、IHに対応したり、蒸し物用の目皿ができたり、今年はどうやら新しいサイズができたらしい。
プラチナ彩の大皿からぐいのみ、小皿と。果ては最後に入るべき骨壷までつくっている。
常にチャレンジを続けるしなやかさ、大胆さ。それが、伊集院真理子さんと、真理子さんの作品の魅力なのだ。今回会っても、必死に生きている。手伝ってくれる人を大事に、充分に生きている。いままでとは違い、弟子をとらず、自分の思いのままに生きている。そしてやめていくギャラリーをうけいれながら、元気な場所をさがしては、ぐうっとそこに向けてものづくりをしている。
美味しい鍋の会もやります。ぜひ来て下さい。
2015年11月29日 店主 たかはしたいいち
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内田鋼一食器展
2015年11月20日.金– 11月29日.日 作家在廊日 20日
OPEN 11:00ー18:00 定休日 25日(水)
オープニングコンサート 遠藤柊一郎さんのコントラバス演奏
11月20日 18:30~
内田君に食器展をしたい。と言ったら、にやっと笑った。ハットして茶碗もくださいなどとつけ加えたけれど、実際にはどうなることやらわからない。でも食器をとりあげたいのです。自分が使っている飯碗、すごく素敵だと思うのです。ご飯が美味しくなるのです。どんなものがくるか、ハラハラどきどきするのです。
佃眞吾展 木工 ゲスト陶村田森
2015年11月7日.土 – 11月15日.日 作家在廊日 7日. 8日 (6日は老欅荘に)
OPEN 11:00ー18:00 定休日 11日(水)
佃さんのうつわで《花とお茶の会》老欅荘にて
11月6日(金)12:00 ~15:30 終了
詳細は別紙をご覧の上、お申込み下さい。
小田原の天史朗という鮨屋に佃君の漆盃がある。
小さいけれどちょっとおシャレな丸こい形である。外は黒。内は赤。なかなかのできである。これは誰でも天史朗にいけば飲める。ある時佃君が来て、一緒に杯を重ねておいてきてしまったのだ。この人は来る時手土産にもってきてくれる、ありがたいおかただ。
今回はだいぶ、ひまをおしんでつくりつづけているようだ。
京都によると、私はフト声をかけてしまうくせがなおらない。
だいぶ仕事がのってきているのか。よい顔になっていた。
そんな折、「婦人画報」に田中敦子さんがのせるページで佃君に会いに行くといった連絡が入り、読んでみるとはっきりとわかってくることがあった。それを書いてみます。
職場への行き帰りの道で「木工塾」の看板を目にし、民芸運動に深く関わり、人間国宝黒田辰秋の長男黒田乾吉氏のもとに飛び込んだ塾だった。そこで、木をノミで彫り込む刳物(くりもの)と呼ばれる技法を身につける。
さらに黒田さんと関わりの深かった京指物工房で修行を重ねることになる。「指物は金釘を用いることなく、見えないところに細工を施し、棚や箪笥を組み立てる技法。刳物とは対照的な仕事ですが両方を知ることで見えてくるものがありました。」
〈刳物の巧まざる歪み。指物の規律。〉
ここがすごく大事なことだなあーと、思いました。
私は話しの中で知れば良いと思っていたが、自分が知らなければ、知ったことを伝えなければと思うことでつかみとることがあると感じました。
佃君は民藝を追い求めるうちにもっと源流を辿って形を考えた
いと思うようになったと。
佃君のつくる黒田さんの弁当箱を見てもらいたい。
2015年10月23日 店主 たかはしたいいち
羽生野亜の木工とスチール
2015年10月24日.土- 11月3日.火
作家在廊日 24日
OPEN 11:00ー18:00 定休日 10月28日(水)
羽生さんのつくるものは美しい。
これはどうして産まれるのか。私にはわからない。
一度やり、ずぅーっと遠のいていた折、何の前触れもなく
目の前に本人があらわれた。もちろん握手をし、ここでやる
ことを決めた。
私の和菓子屋で使っていたものが何点か手元に戻ってきて振
り返っていたところであった。
おもしろい。
長い時間をかけて浮かび上がった年輪のような木目。
どの時代、いつの人の手によるものだろうかと思ってしまう
ような朽ちた風合い。
和菓子屋で使っているときは、羽生さんの古木のうつわに
そっと和菓子を盛っているのがたのしみだった。
しかしこれらはすべて
新たな丸太からうまれくるのだ。
ブナやサクラといった良い硬さの広葉樹を逆目で削り、
でこぼこをつくり、それからなめらかにするのだそうだ。
染色に鉄媒染などで仕上げ、化学反応をおこし、美しい濃淡
が生まれるという。
それも一つ一つが違うのだ
今回は、ささやかな盛り器や、飾り棚から
ダイニングテーブルまでくるという。
スチールと、ブナを天板にしたものが楽しみ。
2015年 10月10日 店主 たかはしたいいち
吉田直嗣の白黒の器
2015年8月29日. 土 – 9月6日. 日
O P E N 11 :00 −18 : 00 定休日 9月2日(水)
作家在廊日 29日・30日
吉田直嗣さんは、どうも僕には黒田泰蔵さんのところから離れた人、というのがあるのかもし れない。そんなことで、白磁をやったらと言ってしまったりしてきた。でも、何故か黒田さん に近づくことをしない人だなあと思っています。10年。そんな彼からメッセージがとどいた。
—
器を作るということが、波のように感じることがあります。 一定のリズムで寄せては返す波に同じものがないように、日々淡々と作る器 にも同じものはありません。その不揃いなのに気持ちの良いリズムの中に、 美しさのヒントがあるように思うのです。 独立してからようやく10年か過ぎた辺りから、少しずつ新しい事にも挑戦 したいと考えるようになり、白黒や銀縁など新しく始めました。 ちょっとずつ増えていく新しい波のピークを掴めるように淡々と頑張りたい と思います。
—
〈気持ちの良いリズムの中に美しさのヒントがある〉 何故か、すごくひきつけられる文章に出会って、会いたいと思った。 自分のロクロの回転の中に、見て、出会って、作っているんだな、この人は。 と思った。僕もこのしばらくロクロをやっていないのですが、その瞬間はあるのです。 でもものづくりはしっかりと、そこで見いだし、つくりつづけることだと。 うみ出しているのは自分だし、見ているのも自分だし、意志をもった形にするのも自分の手だ と思います。その時は何もかも忘れているのかもしれないが、確実に覚えていくのも自分なの ですから。そんな一瞬の大切さを大事にして、日々、ロクロに向っているのですよ。貴方は。 僕はそう思って期待します。
2015年8月9日 店主 たかはしたいいち
『安土忠久のガラス』with神林学・高橋台一展
3年ぶりに安土さんがおみえになりました。神林さんも駆けつけて、店主高橋と3人、久しぶりの再会です。
夜には内田鋼一さんも合流されて、安土さんの制作再開を喜び合いました。
安土忠久のガラス with 神林學と高橋台一
2015年7月18日. 土 – 7月26日. 日
O P E N 11 : 00 ー 18 : 00 定休日7月22日(水)
我が友 安土忠久さんがガラスの制作を再開された。 小さなグラスから、徐々に身体を慣らし、鉢や花器まで届いてきました。 するるんとして、ちょっと輝きを増した、でこぼこが少なくなったようなきれいさが 漂っているのです。新鮮さを感じるのです。 再び精力的にとりくまれていることが、友人として嬉しいかぎり。 ふと電話をして話していたら、内田鋼一の富山での展示を見に行ったようで、嬉しそ うに話をしていました。 その中で、実は僕も、井上有一の書をお貸ししていたので、見に行っていたのだが、 内田さんの作るガラスのうつわが出ていて、 彼の線がはっきりと存在感をもって作られていることを語っていた。 自分も頑張ってやらねばと思っていることなのでしょう。 今年は会場に顔をだしてくれそうです。 安土さんとの約束で、神林學さんとわたしも、参加させてもらうことになった。 彫刻家の神林さんは、ワイヤーマンだけでなく大きな立体を、届けることとなった。 わたしはこの数ヶ月の間に旅した京都や高知でもとめた骨董や、好きなうつわや絵。 それから書を書き始めました。 安土さんのガラスに向き合えたらいいと思います。
2015年7月3日 店主 たかはしたいいち
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おおやぶ みよ 沖縄のガラス。
2015年 6月20日/ 土 – 6月28日/ 日
作家在廊日 20日(土)
O P E N 11 : 00 – 18 : 00 ¦ 6月24日(水) 定休日
・みよさんお話会 6月20日(土)17 : 00 – 18 : 00
会場:うつわ菜の花にて 泡盛 長老とシークヮーサーが届きます。
沖縄に行くと、いつからか案内役がみよさんになっていた。
車で迎えにきてくれて、読谷の大嶺實清さんのところに連れて行ってもらっていた。それがパナリ焼の本の形になっていく基因なのだった。それから色々なギャラリーや食べもの屋へとつれて いってもらえた。
彼女も子育てをしながら読谷でガラスの工房をもっているんですが、又そこが素晴らしいところ。 縁側での話やパパイヤの美味しさが忘れられない。
その器がみよさんのつくる再生ガラスなのです。何度か、伊藤まさこさんといっしょにパパイヤ をいただいたことがあります。「なんともないことの美味しさ」といったらよいのか、わかりませ んが、不思議と沖縄での美味しさはここだと思わせるのでした。
元気な方で16個口の荷物がいっぱい届きました。こんなに嬉しいことはありません。沖縄のいい 処が一杯なのですから。お皿一つ。コップ一つ。京都の人が沖縄を地にここまでやれるのですか ら何か一つでも力にいれていきたいものです。
新作というこの写真の瓶は、いつの時代に作られたものだろうかと思ってしまいます。 今回ハッと思っていま電話してしまいました。 お話会をして下さいと。
菜の花店主 髙橋台一
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小野セツローのどうぶつと早川ユミの絵日記 展
2015年5月9日/ 土 - 5月17日/ 日
早川ユミさん在廊日 9日/ 土、10 日/ 日
open 11: 00 ー 18 : 00
5月13日(水) 定休日
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ちくちくワークショップ2015のお知らせ
日時/ 2015年5月10日(日)
詳細はこちら
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わたしに、摘み草の料理を教えてくれたのは、いま、85歳になるセツローさんです。 セツローさんは、つれあいのテッペイの父です。わたしとセツローさんは、好きなも のが、とてもよく似ています。 はさみと包丁が好き。そしてわたしもセツローさんも、牧野植物園が大好きです。ふ たりで、牧野富太郎の生き方に共鳴してなんども足を運びました。ふたりとも牧野富 太郎の植物への想いの深さが好きなんです。牧野富太郎の植物へのめりこんでゆく、 もうすごい好きという、好きさ加減を尊敬しています。ものつくりや、ちくちくのし ごとも、この牧野富太郎みたいな、熱中力、集中力、好きがだいじなのです。もうほ んとうに好き、大好きなことが、ちくちくのしごとには、ひつようです。好きだと、 苦労とか、たいへんとか思わないで、ひとりで自然にやってしまっているんです。 セツローさんも、絵を描いたり、粘土でちいさな仏さまをつくったり、トンボ玉のか んざしや、木のへらやスプーンをつくっています。こういうものつくりが好きで好き で、つい時間を忘れてつくってしまうんだそうです。85歳のいまも、絵を描いたり、 展覧会をひらくものつくりの現役です。セツローさんは、つくり続けているすがたを、 わたしたちのこどもたち、孫にも見せて、伝えているのです。たいせつなことは、何十 年を生きるのではなくて、春の野草のように、いちにち、いちにちを暮らすことだと。 「種まきびとの絵日記 はるなつあきふゆ」より( 早川ユミ著 天然生活ブックス刊)
自分がセツローさんとユミさんのことを書こうと思って いたらユミさんがセツローさんのことを書いていまし た。自分は何もいえませんでした。残念です。「種まきび との絵日記」を一枚ずつめくっている自分です。
2015年4月22日 菜の花 髙橋台一
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