佃眞吾・木工
2017年
12月2日.土 ― 12月10日.日
作家在廊予定 2日.3日 定休日 6日 OPEN 11:00―18:00
・2日の初日には 、佃さんの作品に、杉謙太郎さんが生けた花をご覧頂けます。
・菜の花のお店で使っている小さなお盆は、5年ほど経った我谷(わがた)盆である。素材は栗の木で、屋根のへぎ板や電信柱に使われてきたのも、腐らないからである。ノミの彫りが深く、すきっとしてい る。使われてきて、薄手の漆が柔らかい色へと変わってきている。それが実に良いのです。
神代欅のお盆も届きました。神代というのは、千年以上埋もれていて、腐らずにあった木で、そのままあると化石、炭になるけれど、工事などの折に見つかるのだそうです。すごいことですね。お盆の色はグレーになっていて漆がかかり、茶を帯びて僕はとても好きです。
今回、我谷盆で作られたお重が三作あるそうです。厚手で重量感のある、漆もしっかり浸み込んだお重です。
また 、N H K「きょうの料理ビギナーズ」で、とり上げられている「ごはんがおいしくなる器」の黒漆椀は、ベストセラーだそうです。佃さんの定番で、こちらは二椀しか来ないので、ご注文を受け付けます。古代的な形ですが、今、日常で使いたくなる器です。今回は杉謙太郎さんが花を生けて下さるので、花器もいくつか届く予定です。楽しみです。
2017年11月16日 店主・たかはしたいいち
三谷龍二の木の器。
2017年
11月18日.土 ― 11月26日.日
作家在廊予定 18日 定休日 22日 OPEN 11:00―18:00
・三谷さんの器は、こくこくと変化していく。その変化はどうしておこってくるのか、私にはわかりませんが、そこがおもしろいと思います。伝統的な漆の良いところをつかいながら、自分のうつわに加えていく。それなのにこちらには漆とは思わせないように見えてくる。そしてうつわのカタチはこわさない。こちらから見ているとモダンなカタチは変えることなく、新しい試みをして、なにかしらかの変化を続けている。洋のものを日本でつくりながら、和の良さを加え、一層楽しく、おもしろく、試みているようにうかがえる。
2017年11月5日 店主・たかはしたいいち
1952年 福井市生まれ。
1981年 松本市に工房PERSONA STUDIOを設立。
1985年より「クラフトフェアまつもと」「 工芸の五月」(松本市)発足より運営に参加。
2011年 松本市内にギャラリー10cmを開店。
著書に、
「木の匙」(新潮社)
「遠くの町と手と仕事」(アノニマスタジオ)
「器の履歴書」(アトリエ・ヴィ)などがある
森岡成好&髙橋台一。古稀展
会場:清閑亭(うつわ菜の花から徒歩5分)
11月11日.土・12日.日
OPEN 11:00―16:00
11月11日(土)12日(日)もう一つの会場、清閑亭にて、同い年 の二人の古稀展を開催いたします。菜の花店主髙橋が、和歌山・天野にある森岡さんの工房で作陶した「わん」と、森岡さんの「わん」を展示します。店主がみなさまをお待ちしておりますので、うつわ菜の花とあわせてぜひご覧ください。
森岡成好のやきもの2017。
2017年
11月3日.金 ―11月12日.日
作家在廊予定 3日.4日.5日 定休日8日
OPEN 11:00―18:00 会場:うつわ菜の花
・僕と森岡さんとの出会いは、「家庭画報」に載っていた一枚の写真 でした。40年前のことです。森岡さんと4歳位の青い眼をした少年 が、ゴザの上に焼き物を並べていて、少年が遠くを見ているようで、森岡さん本人の顔よりも印象に残ったのでした。まるでボリビア辺りの山の上のように思えたそこは、森岡さんの高野山の前の家だっ たそうです。「このひとに会おう」と、その時思いましたそして、まもなくして、グリーンギャラリーで初めてお会いしまし た。作品を見て、焼〆だけれど日本には無い何かを感じました。余分なものを排除し、だからこそ世界に通じるものを獲得されていたのでしょう。権威におもねることがなかった。それは、今日まで一貫しています。
この4、5年、ここにきて森岡さんはいろんな試みをしている。本人は、碗とかわんとしてしか言っていないのですが。それは茶碗なんです。焼〆だけでなく、粉引や、灰釉、黒釉、飴釉、引き出し黒、それとは別にも他の色を出そうとしている。「2度目はもう無い」というようなことも試みているようだ。登り窯や穴窯で、5日から10日、時間をかけて挑んでい る。今まで焼いて来たことの意味が出て来たと思います。
僕が60歳の時に還暦ということで、森岡さんの工房で作陶させてもらい、焼成もしていただいた。鯉江良二さんが、「次は70歳ですね」と言われた通り、今回11月11日、12日に清閑亭で、同い年の森岡さんと二人、古希作品展を開催します。是非お越し下さい。
2017年10月20日 店主・たかはしたいいち
森岡成好プロフィール
1948年 奈良県に生まれ、和歌山県で育つ。
1974年 現在地天野に築窯。種子島を訪れ
南蛮焼き締めと出会う
沖縄の窯場を訪ね以後、焼き締めを中心に作陶を続ける。
北、中米にて土器を学ぶ。以後、韓国、タイ、台湾、沖縄などの
窯場で陶を芸学ぶ 。
1981年 東京、南青山グリーンギャラリーにて個展。
以後隔年に97’年まで個展開催
1982年 インドネシアにて土器を学ぶ
1983年 84’年にかけてインド、スリランカの窯場を訪ね学ぶ
各地にて個展を開催
僕の好きな茶碗。ちゃわんや・菜の花
10月18日(水)―24日(火)10時30分―8時<最終日6時終了>
伊勢丹新宿店本館5階=キッチンダイニング/茶道具
店主 髙橋台一によるお茶のふるまいがあります。
海田曲巷さんは21日の午後に来てお茶をたてます。
作家は好きな時に来ますので良い出会いを…
1日のうち、幾度となく茶をたてる。 朝の始まりや、気の張る相手との会話 の後であったり、客人をもてなす時間 であったりする。そして1日の終わり にまた、茶を飲む。暮らしの中で今、 もっとお茶を楽しんでもらいたい。 そんなことで好きな作家の茶碗を揃 えてみました。
うつわ・菜の花 髙橋 台一
うつわいろいろ 内田鋼一展
2017年
10月7日.土 ― 10月15日.日
作家在廊予定 7日 定休日11日 OPEN 11:00―18:00
・内田鋼一さんは会うたびに元気である。大きな黒いJEEPでむかえに来られた。アトリエで見たのは黒い碗と、スプーンと白い大皿。
「うつわいろいろ」でいきますかと話が決まり、文字を書いてもらうことになった。この人のデルフト皿に見えたのだが、表情が変わっている。今回のものはしっかり焼きしめられた白磁の大皿であった。がっちりとした重みがある。スプーンは古代のスプーンのようでおもしろい。肝心かなめの碗は、写真で撮ると漆のようにみえる。格好は変化があるが普段使いにしていい茶わん、飯わんである。それだけしかなかったのでがっかりしていたら、これからつくるんだという。どんなものができあがってくるのか。この内田鋼一さんからは興味のつきることがないエネルギーが伝わってくる。台風あけのつきぬけた青空のように。
2017年9月23日 店主・たかはしたいいち
早川ユミの服
2017年9月23日.土 – 10月1日.日
在廊日 23日(土). 24日(日)
open 11:00~18:00 定休日27日
ユミさんが、ちくちく作るもんぺに出会ってもう30年が経つ。 大きくてカラなあて布が、ユミさんのトレードマークだった。 切れた所は継いで、新しい素材に出会ったらまた求め、ずっと履き続けている。 久しぶりに会う時は、暮らしのことやからだのこと、地球のこと、話すとお互い止ま らない。先日、「野生のおくりもの」という本を出されたばかりのユミさんと、今回は どんな話ができるだろうか。
●ユミさんの冷えとりワークショップ ― 湯たんぽ袋を作りましょう ―
① 9月23日(土) 14:00~16:00 ② 9月24日(日) 10:30~12:30
・参加費 3,800円(材料費、お茶付)・持ち物 糸きりバサミ【各回10名様】呼吸レッスン、冷えとりのお話、谷相の暮らしやわたしたちの暮らしのことなどを、みんなで話しながら、湯たんぽ袋(湯たんぽを入れないときは、くつしたなど小物入れとして使える巾着袋)を作りましょう。
お申込みはお電話にて(0465-24-7020 11:00~17:00)
早川ユミさんのワークショップ開催のお知らせ
9月23日(土)から始まる早川ユミさんの個展にあわせ、
ワークショップを開催いたします。
ユミさんの冷えとりワークショップ
–湯たんぽ袋を作りましょう–
①9月23日(土)14:00-16:00
②9月24日(日)10:30-12:30
参加費 3,800円(材料費込)
持ち物 糸きりバサミ
各回10名様
呼吸レッスン、冷えとりのお話、谷相の暮らしやわたしたちの暮らしのことなどを、 ユミさんとみんなで話しながら、湯たんぽ袋を作りましょう。 湯たんぽを入れないときは、くつしたなど小物入れとして使える巾着袋です
お申込みはお電話にて承ります
(0465-24-7020 11:00-17:00)
黒田泰蔵の白磁。
2017年
9月9日.土 ―9月17日.日
作家在廊予定9日 定休日13日
OPEN 11:00―18:00
●黒田泰蔵さんの白磁は、変化にとんでいておもしろい。いつでもどこであっても、ホッとさせる何かがある。それが何であるかわからないが、そんなことを感じる。私は泰蔵さんが白磁を焼き始めてからの友人であ りますが、ずうっと見つづけてはなれることがなかった。だから私にとって、泰蔵さんの白磁は、コーヒーカップひとつであってもそれでよいのかもしれない。そんな思いは泰蔵さんのなかにもある。それがひとつは大きな梅瓶(めいぴん)になったり、台皿になって現れたりする。今回のような、口が欠けてもキリッとして、欠けたところから光ってくるものを感じたりする。又、ゆったりとした曲線を描きながら、ふっくらと抱える白磁の強さを感じさせる。茶碗のあの高さは、一瞬のできごとのように、こちらを惹きつけ、あたたかみのある青き抹茶をたたえている。これがきれいである。泰蔵さんは、多方面から、次から次へと形を変えな がらも、自分の行くべき道をストレートに進んでいるのですね。
2017 年8月28日 店主 たかはし・たいいち
神林學・安土忠久 彫刻・ガラス
2017年8月5日/土―8月13日/日
作家在廊日
•神林さん在廊日 5日(土). 6日(日). 13日(日)
•安土さん在廊日は未定です。お楽しみにお越し下さい。
OPEN 11:00 ―18:00 定休日9日(水)
・神林さんの彫刻は、30年以上見ているのですが、僕にとっては変わることのない命を感じさせてくれます。鉄線でキリッと曲げた「ワイヤーマン」であっても土を焼いた「面」であっても、しなやかな動きと、フゥッと立ったときの位置がいいのです。何かに頼ることのないスタンスをもって立っている。
安土さんはガラスを吹きつづけてきて、色々な形に挑戦してきた。面白いデカンタや、へちかんだグラス。そして、つい最近茶色のふちつきのガラスがでてきて、娘にあげたくなったりした。本当のところは、まだまだ挑戦していきたい希望をもっているので、やってみたらとおどかしているところ。
作家二人、自分も二人の間に入ってみると、30年以上のつきあいになるのです。よく続いたものである。こんなことってあるのですね。不思議。今回二人に会えた人は幸せです。
菜の花店主・たかはしたいいち