内田鋼一 百碗展
2016 10月29日.土 ― 11月6日.日
作家在廊日 29日(土)
OPEN 11:00 ー 18:00 定休日2日(水)
内田鋼一さんの引出し黒が、一点とどいた。
一点というのは恐いものである。百碗展としてあるのですごく恐いこと。
でもいいのである。この一碗がすごく良いのであるから。
内田さんの何十碗の引出し黒を見てきたが、これが一番いいのです。
変化の多い茶碗。おもしろいのです。
この、引き出す瞬間はどの時なのだろう。
多分その時をのがすと、この表情は産まれない。出てこない。
そんな時があることを知っているのだろう。
手にとって、飲んでみて、さぐればさぐるほど、この人の手の内に引きつけられていく。
手を遠くにして内側をながめてみる。中が大きい。
びっくりする位のゆったりと円がえがかれ、こだわりもなく悠然としている。
結局、何も言えなくなる自分にたちかえって、この人の仕事が終えるのを待つしかないのである。
2016年10月10日 店主 たかはしたいいち
内田鋼一
1969 愛知県名古屋市に生まれる
1990 愛知県立瀬戸窯業高校陶芸専攻科修了
以後、海外滞在(ヨーロッパ・アジア・西アフリカ・南米等)
1992 三重県四日市市に移り独立
1993 より個展を中心に活動 以後、国内外にて個展
2012 滋賀県朽木に穴窯を築窯
「うつわをみる 暮らしに息づく工芸」展/東京近代美術館工芸館( ’0 0 ) 「U C H I D A K O U I C H I 」展/ 三重県P a r a m i t a Musium 作品集「UCHIDA KOUICHI」を求龍堂より刊行(’03)「SOFA」/アメリカ ニューヨーク( ’06) 第43回明治村茶会日本庭園野点席 席主担当/愛知県 明治村( ’09) 「茶事をめぐって–近代工芸への視点」展」/東京近代美術館工芸館( ’10) 「井上有一 ・ 内田鋼一」展/神奈川県 箱根菜の花展示室( ’11) 越後妻有トリエンナーレ/新潟県 十日町 「SOFA」/アメリカ シカゴ( ’12) 他、スペイン・イギリス・イタリア・オーストラリア・西アフリカ・ベトナム・タイ・韓国・中国・台湾・インドアメリカ南米等で制作及び発表