加藤尚子ガラス

2017 4月8日.土―4月16日.日
作家在廊日 7日(土).8日(日) 定休日 12日(水)

私にとって制作とは、
母でもなく妻でもなく姉でもなく娘でもなく女でもなく
ただの私、に立ち返るみちのようなものだと感じています。
ただ目の前の信じたみちを進むことで、
必ずどこかへと繋がっていくという思いもあります。
山道を歩く、もしくは山に向うという行為は
自分がちいさなただひとつの生き物だということを
気づかせてくれます。
そんな感覚を思い出しながら、形にしていきたいと思っています。
加藤尚子

加藤尚子(かとう なおこ) 略歴
神奈川県横浜生まれ
1996年 女子美術大学芸術学部工芸学科卒業
1998年-2000年 グラスアートクラス代官山講師
2001年~ 女子美術大学芸術学部工芸学科非常勤講師

加藤さんの小さな文章の中にも、尚子さんがあらわ れてくる。
そして制作されたガラスの中からも、感覚的 にぶらりふらりと
よじりのぼっていく行程が見られ、おもしろくも、たのしく、思えてくるのです。
ガラスのカタチが重なり合い、尚子さんが向かおうとする方向がみえてくる。
自分はそのガラスの頂点を手でおっかけてみる。
みると書くと、見ているようにみえるのだか、自分の手がおおっているのである。
みえないものを、手でさぐりで、おおっていくのである。
2017年3月12日 髙橋台一


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23. 3月 2017 by STAFF
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二見光宇馬の陶仏。

2017 3月18日.土―3月26日.
作家在廊日 会期中全日/定休日 22日(水)

二見君の白い仏像を見ていると、心がゆったりする。
背筋が伸びて、気さくに座している。
細面だったり、ふっくらしたお顔だったり…。
じいっと目を凝らして見ていると、
顔は正面を向いているようなのに、
実は、ちょっとはすを向いている。
そこがまた何ともいえずいいのである。

京都の町中の町屋で、毎朝、朝早くから起きて、
照明も暖房も つけずに、正面を向いて作るんだといいます。
一対一で向き合って形にしていくことを考えると、
すごいことをしている人なんだなあと思います。

その二見君に出身を聞いてみたら、熱海なのでした。
2017年2月25日 うつわ菜の花 髙橋台一

 

二見光宇馬(ふたみ こうま) 略歴
1976年 静岡県熱海市生まれ
2001年 多摩川大学農学部農学科卒業
2008年 陶器にて仏像の制作を始める
2015年 京都に工房を移す

展覧会歴
FOXEY aoyama(2012)・阪急うめだ本店(2013)・新宿タカシマヤ(2013)・日本橋髙島屋(2013)・gallery aTo(2014)・kou 昴 kyoto(2014)・FOXEY aoyama(2015)・gallery aTo(2016)・日本橋髙島屋(2016)


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07. 3月 2017 by STAFF
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安藤雅信の陶

2017 2月18日.土 ― 2月25日.土 最終日は15時まで
作家在廊日18日.19日(19日は午前のみ) 定休日 22日(水)

イベントのお知らせ
2月18日(土) 菜の花中国茶会 亭主 安藤雅信
1回目/15時~ 2回目/16時~
参加費 2,500円 各回定員5名様
◯ お電話にてお申込み下さい。0465-24-7020(11時―18時)

安藤さんを迎えるのは久しぶりである。
昨年暮れに電話をしたとき、安藤さんは北京にいた。
日本の工芸は、日本から台湾に向かい、中国大陸へとどんどん受け
入れられ、その中心のひとりに安藤さんがいる。
日本の作家たちが中国の雑誌にもすごく載りはじめ、モダンな
ギャラリーができ、日本のギャラリーの紹介が今年から始まる。
菜の花も載るそうです。
古いもの好きな安藤さんは、ピューター、李朝、などの美しい形
をよく知っている。そして、安藤さんの心と手を経てうまれてくる
ものは、まぎれもなく安藤さんの形だ。
中国との行き来の中で、安藤さんがつかみとったものは、どのよう
な形で出てくるのか、楽しみである。今回、中国茶の世界を、初日
の菜の花茶会で垣間見せてもらうことになった。ぜひお楽しみに。

2017年2月4日 立春 髙橋台一

スクリーンショット 2017-02-06 17.59.24
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次回予告
菜の花暮らしの道具店in 伊勢丹新宿店
伊勢丹新宿店本館5階 3月1日.水―3月14日.火

06. 2月 2017 by STAFF
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辻 文夫の世界。

2017 1月21日.土 ―1月29日.
作家在廊日 21日.22日.28日.29日 定休日 25日(水)

僕が18才の時やきもので感動した人が、
辻清明さんという信楽焼の人でした。
その息子が辻文夫さんです。
文夫さんも最初やきもの、九谷焼の研究所でやっていたのです。
でも病気をして、それから今の不思議な、
ティッシュを使った絵を描き始めたのです。
色の良さはフランスの絵の具なんですね。
僕は感動して今回で2回目のカレンダーを造りました。
今回は自意識をもって向って格闘しているように伺える世界がでています。
おもしろいことがどう産まれるのか、
どこまで続くのか興味があります。
このカレンダーをもとに新作が加わって、
面白い世界がつくられていくことでしょう。
2016年12月24日 髙橋台一

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06. 1月 2017 by STAFF
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若杉聖子の白磁。

2016 12月17日.土 ― 12月25日.作家在廊日17日(土)
open 11:00ー18:00 定休日 21日(水)

若杉さんが、一年間の文化庁派遣のフランス留学から帰ってきて、京都でお会いした。
昨年の暮れに“一年後のクリスマスの個展ですが、いいですか”の一言で本当にやって下さることになったのです。
受け入れ先のフランス リモージュの学校は、窯業地ということもあり、若杉さんの仕事である鋳込みの設備が、整っていたそうです。鋳込みの仕事は、溶かした土を型に流し込み、焼き上げて型から外したあとは、ひたすら磨いて仕上げるそうです。若杉さんの作品から、僕が感じる、鋭さと、柔らかさ、奥が透けているように見える白磁は、こうした手をかけた仕事からうまれてくるのでしょう。

滞在中は、制作だけでなく、積極的にたくさんのものを見て、いろいろな経験をし、想像力を活気させていたという若杉さんですが、一人異国で暮らすことで、日本を意識するようになり、様々な場面で「違い」を感じ、そのことにより日本について考えるようになったと。

若杉さんは、この写真のようなオブジェのほかに、うつわも多く作られます。このことについて、オブジェのようなアート的なものは、自分の好きなように表現できる。一方うつわは、アートとして見られない傾向もありますが、日本の陶芸は、うつわから始まっているともいえる。うつわのような日常のものを作ることは、制約があるので、そのことでより自分が鍛えられる、という若杉さん。この言葉は、フランス留学で、日本を意識したということと、通じるように思いました。

今回、初めての場所なのでオブジェ、花器から、うつわやポットまで、色々持ってきてくださるとのこと。うれしいです。
若杉さんは、人にはない世界を表現されてハッとさせられます。びっくりしてたじろいではいられない。フランスに行ってそのすごさが増してきたというより、もっと本質的なものを感知して形になっているのではと思います。
2016年12月1日 店主 たかはしたいいち

若杉聖子
1977 富山県富山市に生まれる
2000 近畿大学文芸学部芸術学科陶芸コース卒業
2002 第6回国際陶磁器展美濃(05審査員特別賞)
2003 多治見市陶磁器意匠研究所終了
2007 工芸都市高岡クラフトコンペティション(奨励賞)
第4回京畿道世界陶磁ビエンナーレ(韓国)
2013 「富山ゆかりの作家たち展」(楽翠亭美術館)
2014 第9回パラミタ陶芸大賞展(パラミタミュージアム)
「融合する工芸」(銀座和光ホール)
2015 文化庁海外派遣によりフランス留学
2016 10月帰国

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06. 12月 2016 by STAFF
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mon Sakataの服

2016 11月12日.土 ― 11月20日.
作家在廊日 12日(土)
OPEN 11: 00 ー 18:00 定休日16日(水)

坂田さんの服を着て京都に出かけた。
久しぶりにパリッとした濃紺のジャケット。
旅のせいか、スキッとして前を向いていく気分になった。
後で聞いてみたら、綿100%だけど、打ち込みの加減で、
見た目も触感もパリッとするということである。
服というのは人の気持ちを変える力をもっている。
日々の中で小さな旅のように何らかの変化が起きたら、
もっと楽しくもなるしおもしろいんじゃないかな。
坂田さんからは、“ごはんを作るように服を作り、素材に触れ
てデザインを思い巡らしもうすぐ40年です。
その時その時。糸や布が力をくれるのです。”とメッセージが届きました。
メンズも忘れずに持って来られるということで嬉しい。
男性も是非どうぞ。
女性ものはアイテムいっぱいあるそうです。
写真の一枚は、これからの寒い季節向きに、ダウンによく
使われるナイロンではなく、ウール麻素材に綿を入れてみたとのこと。
お楽しみに。

2016年10月21日 店主 たかはしたいいち

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07. 11月 2016 by STAFF
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内田鋼一 百碗展

2016 10月29. ― 11月6.
作家在廊日 29日(
OPEN 11:00 18:00 定休日2

内田鋼一さんの引出し黒が、一点とどいた。
一点というのは恐いものである。百碗展としてあるのですごく恐いこと。
でもいいのである。この一碗がすごく良いのであるから。
内田さんの何十碗の引出し黒を見てきたが、これが一番いいのです。
変化の多い茶碗。おもしろいのです。
この、引き出す瞬間はどの時なのだろう。
多分その時をのがすと、この表情は産まれない。出てこない。
そんな時があることを知っているのだろう。
手にとって、飲んでみて、さぐればさぐるほど、この人の手の内に引きつけられていく。
手を遠くにして内側をながめてみる。中が大きい。
びっくりする位のゆったりと円がえがかれ、こだわりもなく悠然としている。
結局、何も言えなくなる自分にたちかえって、この人の仕事が終えるのを待つしかないのである。
2016年10月10日 店主 たかはしたいいち

内田鋼一
1969 愛知県名古屋市に生まれる
1990 愛知県立瀬戸窯業高校陶芸専攻科修了
以後、海外滞在(ヨーロッパ・アジア・西アフリカ・南米等)
1992 三重県四日市市に移り独立
1993 より個展を中心に活動 以後、国内外にて個展
2012 滋賀県朽木に穴窯を築窯

「うつわをみる 暮らしに息づく工芸」展/東京近代美術館工芸館( ’0 0 )  「U C H I D A K O U I C H I 」展/ 三重県P a r a m i t a  Musium 作品集「UCHIDA KOUICHI」を求龍堂より刊行(’03)「SOFA」/アメリカ ニューヨーク( ’06) 第43回明治村茶会日本庭園野点席 席主担当/愛知県 明治村( ’09) 「茶事をめぐって近代工芸への視点」展」/東京近代美術館工芸館( ’10) 「井上有一 ・ 内田鋼一」展/神奈川県 箱根菜の花展示室( ’11) 越後妻有トリエンナーレ/新潟県 十日町 「SOFA」/アメリカ シカゴ( ’12) 他、スペイン・イギリス・イタリア・オーストラリア・西アフリカ・ベトナム・タイ・韓国・中国・台湾・インドアメリカ南米等で制作及び発表


20161012

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24. 10月 2016 by STAFF
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森岡由利子展 白磁

201610月15日.土 ―10月23日.

作家在廊日 15日(土).16日(日)
OPEN 11:00ー18:00 定休日19日(水)

15日、16日は、奥村久美子さんが、由利子さんの白磁に秋の花を生けて下さいます。
16日には、会場内にて、フランスを拠点に活動するユニット『ky』のお二人に演奏していただきます。(14時~、16時~の2回)


こんな手紙が届きました。


近頃ますます、人よりも虫たちや鳥たちにつぶやいてい たり、しゃがんで野花を見つめていたりしている。念願だった山ン婆に近づいてきているのかも…。
今回は、そんなオババに大好きな若い友人たちが、花と音楽を寄せて下さる事に。気恥ずかしいけれど、嬉しい気持ちです。


先日訪ねた高野山の麓、天野では、亭主、森岡成好さんの窯焚き五日目だった。その後が由利子さんの窯焚きということだった。それが 今回の展示になります。若い人が、花を生けたいとか、音楽を聴かせたいとか言ってくれるのは、由利子さんの人柄や白磁に惹きつけられているからだと思います。そういう僕も、生活の中で由利子さんの白磁を使っているのです。

2016 年9月25日 店主 たかはしたいいち

森岡由利子(もりおか ゆりこ)
1955年 岩手県に生まれる
1978年 早池峯に登り、以来山登りをする
1982年 焼き〆、土器を経て、白磁制作を始める
韓国の窯場を訪れ、陶器作りの実際を学ぶ 現在まで国内外にて個展を開催

・花 奥村久美子(おくむら くみこ)
1973年 石川県生まれ 金沢工業大学建築学科卒
2003年 奥村設計室設立 古い佇まいが残る東山に暮らし、金澤町家の改修に携わる。
「いつも暮らしの中に庭の花、山の草花があった。改修が終わった町家に花をいける。現場から暮らしにつながり、場がひと呼吸するのを感じる。」

・演奏 Ky
パリ市コンセルバトワールJazz科同期の、仲野麻紀、ヤン・ピタールの二人によるユニット。2005年結成以来、musique voyage〜旅する音楽〜をテーマに、フランスを中心に様々なフィールドで活動。高野山では開創1200 年の予祝として、夢枕獏さんとの朗読コンサート、「空海の海」を、金剛峰寺にて行った。今回は、サティの楽曲や、即興を演奏予定。

白磁面取花生 山法師 常盤碇草 羅生門蔓

20160929001 20160929002

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29. 9月 2016 by STAFF
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細川護光展やきもの。 ゲスト 岸野承 彫刻

2016 9月17日.土 ― 9月25日.日
作家在廊日  17日(土).18日(日).19日(月)
OPEN 11:00ー18:00 定休日 21日(水)

細川護光さんの茶盌を、しばらく置いてながめていたが、どうしても一服のみたくなってたててみた。内側の色が外に出てくる。お茶のグリーンが口元にのこっ て、それが信楽茶盌の色あいとなじむ。いいのです。一服のお茶が美味しい。そんな朝でした。細川さんがやきものをもってきた時に、「茶盌つかって下さいね。」と言われた意味がよくわかった。この信楽の茶盌は地震の前につくられたもの。熊本の仕事場のことや阿蘇の登り窯のことにはふれずにいる人なんだと思った。

ゲストには岸野承さんの木の彫刻です。おさえながら素材のもつ力を引き出す力がとても良いです。そしてふと、鉄や金属を使用。もっている力をふりしぼっています。

201691 店主 たかはしたいいち

細川 護光(ほそかわ もりみつ)
1972年 東京生まれ
伊賀土楽窯、湯河原不東庵を経て
2006年 熊本にて開窯
各地にて個展

岸野 承(きしの しょう)
1972 水墨画家岸野忠孝の三男として生まれる
1996 愛知県立芸術大学彫刻専攻卒業
2011 個展 大阪 藤田美術館
   以後、各地にて個展
2014 「S O F A 」一穂堂 シカゴ、アメリカ
「c o l l e c t 」ロンドン、イギリス

2016090501 2016090502

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07. 9月 2016 by STAFF
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柿渋の冨沢恭子 土器の熊谷幸治

2016 86. 814. 作家在廊日6日.7日
OPEN 11:0018:00 定休日10日()

僕からすると、冨沢さんが、使いこまれた柿渋に惹かれたことに感動する。作品自体大胆で、それが実にいい。僕も、柿渋を暮らしの中に 取り入れて来た。柿渋には抗菌作用防腐作用等がある。靴下を染めていたこともあるし、今も染めたシーツで寝ている。なんと気持ちのいいことか。

また、僕は45年もの間、野焼きのパナリ焼きに恋し続けている。 熊谷さんは、こういう時代でありながら、ずっと縄文に留まり続けている。そして多くの人を巻き込みながら、自由に創っている。羨ましい。

二人共が、学生の時に柿渋と縄文に捕まって、離れられないで10年以上やり続けている。、普通の人にはできない。それを今回は手にとって、じっくりと味わってもらいたいと思います。

2016年7月20日 店主 たかはしたいいち

熊谷幸治(くまがいこうじ)プロフィール
2003年 武蔵野美術大学 在学中に縄文土器にであい、土器づくりを始める。
卒業後、独立。現在は山梨県にて製作
土器以外にも、土偶、泥絵、オブジェ等もつくる。焼かない作品もある。
土器に救われました。
こんなものがつくりたいと思いました。
今も変わらずです。
土に助けられてます。

冨沢恭子(とみざわきょうこ)プロフィール
1979年 埼玉県生まれ 中学、高校時代をメキシコで過ごす。
武蔵野美術大学大学院 工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻 修了

中学の頃から古いものに惹かれる。 柿渋をはじめたきっかけは、大学生のときに古道具屋さんで見せてもらった酒袋。 使いつづけて穴が開き、繕っては、補強のために柿渋で染めることをくり返されたその布製の道具のたくましい質感の虜になり、それが柿渋で染めてあると知ってからはなんで もかんでも柿渋で染めながら大学生活を送る。作品をふりかえるとそのすべてが茶色い。染め重ねることでどんどん繊維を強くする柿渋の力を今の生活に生かすかたちは袋ものだな、と思い、卒業してからかばんを作り始める。パターンは使わず、染まり上がったゴワゴワの布を傍らに積み上げ、柿渋染めの布のたくましい表情を追ってミシンで縫い立ち上げながら形にしていくため、そのほとんどが1 点もの。かばんを作りたいというよりも柿渋染めがやりたい気持ちの方がはるかに大きいため、使い勝手などより、その布の美しいたくましさを優先するとすごく大きな袋になってしまいがち。一番憧れているのはアフリカの遊牧民の人たちが、生活の中で牛の革の四つ足の部分を 結びあわせて、なんの縫製もせずに袋状に仕立ててものを運ぶ道具として使っている姿。

かばんを作り始めた当初は、柿渋の布に手縫いのステッチを入れたり、古布を合わせたりしたものが多く、お客さまのほとんどが女性だったが、ある時そのかばんを年配の男性が買って下さった時に、がさっとかついだその柿渋染めの布が今までに無くカッコよく見え、自分がいちばん作りたいのは柿渋染めが気持ちよくみえるかばんだ、と気がつく。そこからは装飾的な仕事をそぎ落とし続け、今の形に至る。今では年齢、性別問わず使って頂いています。お客さまのかばんに穴があいたらお直しも受けている。繕って、上から重ねて染めて補強を重ね、いつかどこかの美大生を感動させることができるような袋に育ったらいいなと 思っています。
作品は、各地にて定期的に展示、販売。

http ://utsuwa-nanohana.com
次回予告 箱根菜の花展示室/パナリ焼展 8 / 20-8 /28

20160728
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31. 7月 2016 by STAFF
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