『安土忠久のガラス』with神林学・高橋台一展
3年ぶりに安土さんがおみえになりました。神林さんも駆けつけて、店主高橋と3人、久しぶりの再会です。
夜には内田鋼一さんも合流されて、安土さんの制作再開を喜び合いました。
安土忠久のガラス with 神林學と高橋台一
2015年7月18日. 土 – 7月26日. 日
O P E N 11 : 00 ー 18 : 00 定休日7月22日(水)
我が友 安土忠久さんがガラスの制作を再開された。 小さなグラスから、徐々に身体を慣らし、鉢や花器まで届いてきました。 するるんとして、ちょっと輝きを増した、でこぼこが少なくなったようなきれいさが 漂っているのです。新鮮さを感じるのです。 再び精力的にとりくまれていることが、友人として嬉しいかぎり。 ふと電話をして話していたら、内田鋼一の富山での展示を見に行ったようで、嬉しそ うに話をしていました。 その中で、実は僕も、井上有一の書をお貸ししていたので、見に行っていたのだが、 内田さんの作るガラスのうつわが出ていて、 彼の線がはっきりと存在感をもって作られていることを語っていた。 自分も頑張ってやらねばと思っていることなのでしょう。 今年は会場に顔をだしてくれそうです。 安土さんとの約束で、神林學さんとわたしも、参加させてもらうことになった。 彫刻家の神林さんは、ワイヤーマンだけでなく大きな立体を、届けることとなった。 わたしはこの数ヶ月の間に旅した京都や高知でもとめた骨董や、好きなうつわや絵。 それから書を書き始めました。 安土さんのガラスに向き合えたらいいと思います。
2015年7月3日 店主 たかはしたいいち
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おおやぶ みよ 沖縄のガラス。
2015年 6月20日/ 土 – 6月28日/ 日
作家在廊日 20日(土)
O P E N 11 : 00 – 18 : 00 ¦ 6月24日(水) 定休日
・みよさんお話会 6月20日(土)17 : 00 – 18 : 00
会場:うつわ菜の花にて 泡盛 長老とシークヮーサーが届きます。
沖縄に行くと、いつからか案内役がみよさんになっていた。
車で迎えにきてくれて、読谷の大嶺實清さんのところに連れて行ってもらっていた。それがパナリ焼の本の形になっていく基因なのだった。それから色々なギャラリーや食べもの屋へとつれて いってもらえた。
彼女も子育てをしながら読谷でガラスの工房をもっているんですが、又そこが素晴らしいところ。 縁側での話やパパイヤの美味しさが忘れられない。
その器がみよさんのつくる再生ガラスなのです。何度か、伊藤まさこさんといっしょにパパイヤ をいただいたことがあります。「なんともないことの美味しさ」といったらよいのか、わかりませ んが、不思議と沖縄での美味しさはここだと思わせるのでした。
元気な方で16個口の荷物がいっぱい届きました。こんなに嬉しいことはありません。沖縄のいい 処が一杯なのですから。お皿一つ。コップ一つ。京都の人が沖縄を地にここまでやれるのですか ら何か一つでも力にいれていきたいものです。
新作というこの写真の瓶は、いつの時代に作られたものだろうかと思ってしまいます。 今回ハッと思っていま電話してしまいました。 お話会をして下さいと。
菜の花店主 髙橋台一
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小野セツローのどうぶつと早川ユミの絵日記 展
2015年5月9日/ 土 - 5月17日/ 日
早川ユミさん在廊日 9日/ 土、10 日/ 日
open 11: 00 ー 18 : 00
5月13日(水) 定休日
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ちくちくワークショップ2015のお知らせ
日時/ 2015年5月10日(日)
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わたしに、摘み草の料理を教えてくれたのは、いま、85歳になるセツローさんです。 セツローさんは、つれあいのテッペイの父です。わたしとセツローさんは、好きなも のが、とてもよく似ています。 はさみと包丁が好き。そしてわたしもセツローさんも、牧野植物園が大好きです。ふ たりで、牧野富太郎の生き方に共鳴してなんども足を運びました。ふたりとも牧野富 太郎の植物への想いの深さが好きなんです。牧野富太郎の植物へのめりこんでゆく、 もうすごい好きという、好きさ加減を尊敬しています。ものつくりや、ちくちくのし ごとも、この牧野富太郎みたいな、熱中力、集中力、好きがだいじなのです。もうほ んとうに好き、大好きなことが、ちくちくのしごとには、ひつようです。好きだと、 苦労とか、たいへんとか思わないで、ひとりで自然にやってしまっているんです。 セツローさんも、絵を描いたり、粘土でちいさな仏さまをつくったり、トンボ玉のか んざしや、木のへらやスプーンをつくっています。こういうものつくりが好きで好き で、つい時間を忘れてつくってしまうんだそうです。85歳のいまも、絵を描いたり、 展覧会をひらくものつくりの現役です。セツローさんは、つくり続けているすがたを、 わたしたちのこどもたち、孫にも見せて、伝えているのです。たいせつなことは、何十 年を生きるのではなくて、春の野草のように、いちにち、いちにちを暮らすことだと。 「種まきびとの絵日記 はるなつあきふゆ」より( 早川ユミ著 天然生活ブックス刊)
自分がセツローさんとユミさんのことを書こうと思って いたらユミさんがセツローさんのことを書いていまし た。自分は何もいえませんでした。残念です。「種まきび との絵日記」を一枚ずつめくっている自分です。
2015年4月22日 菜の花 髙橋台一
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谷由起子の世界
2015年4月4日/ 土 – 4月12日/ 日
作家在廊日 4日(土)、5日(日)、11日(土)、12日(日)
O P E N 11 : 00 ー 18 : 00
4月8日(水) 定休日
HPE 糞掃布について
畑で綿を育て糸を手で紡ぎ布を織る。畑で藍を育て織った布を藍染 にする。藍で染めた布を服に仕立てて自ら着る。昔なら当たり前の 布ですが 今となってはこういう布が私にはとても美しく見えます。 着古されボロになった布は弱くなり実用性は低くなりますが 時を 経て益々美しく見えます。村の人は実用のために作っているので 着古しボロになると雑巾のような役目を最後に果たし惜しげなく捨 てられていきます。 私はそれがもったいなくて 捨てる前の布を集めました。丁寧に縫 い目をほどき 痛みの度合いを分類し 新たに手縫いでつなぎ合わ せ新しい布を作りました。 繰り返しになりますが村の人が捨てた布ですから弱い布です。しか し柔らかく 肌にかけてもしっくりきます。そして美しい布である と思います。
糞掃布を作る作業で糞掃布にさえできない端切れがでます。その端 切れで私は雑巾を縫い その雑巾で床を拭きます。穴だらけになり 最後は糸が溶けるようになります。もういくらなんでも捨てようか と 最後に洗って乾かして 焼却しようとしますが その溶けそう な糸が光に透け 輝き なんて美しいのだろうとうっとりしてしま い 結局捨てられません。 約3m 四方あるこの糞掃布 バンと飾っても迫力がありますが ぼろ隠し用の布として 間仕切 りに ベットカバーなどにも。 意外に使い道の多い布ではないか と思います。 私は死んだらその亡骸をこの布にくるんでもらって土に埋めてもら いたいというのが夢です。
谷由起子
糞掃布
この言葉を聞いた時、新たまって、自らの20歳前後のことが浮 び上がって来ました。 大学時代、ぼろをまとい、うろうろしながら、飛騨や富山や東北 にかけて歩いていたことが ガァー と浮び上がって来たのです。 どこへでもヒョイと向っていたし、会いたい人がすごく旅先でみ えてきたし、ひょんな形で会っても、気にせず対応できた良き時 代でもあったのです。でもあまりにも悲しくもありました。 この布があることが不思議でなく、根底の日常にあるように思え るのは、そのことをかかえて生きてきたというとカッコ良さそう に思われるかもしれないですが、そうだったとしかいいようがな いのです。 谷さんがやられている布への執着が心からはなれられない。 愛しさというもののあらわれが、おのれの亡骸をこの布にくるん で土に埋めてもらいたいという夢を私が先にいかなければそうし ますよと言っておきます。 あまりにもうしなっていくものが早く消えていきます。あせらず ゆっくりと思ってはいますが何か形にして言っていかなければな らないのです。
2015年3月11日 菜の花店主 髙橋台一
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黒田泰蔵作品集 「白磁 」出版記念展
黒田泰蔵作品集
「白磁 」出版記念展
2015年3月24日.火−4月6日.月
A.M. 7:00―A.M. 2:00(最終日P.M.12:00まで)
代官山 蔦屋書店 2号館1階 ギャラリースペースA
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菜の花暮らしの道具店 in 伊勢丹新宿店
菜の花暮らしの道具店 in 伊勢丹新宿店
2015年3月4日(水)ー17日(火)
伊勢丹新宿店本館5F
=キッチンダイニング/プロモーション
《イベントのお知らせ》
・3月7日(土) 〈1時から〉
【イイホシユミコさんトークショー】
お茶をテーマに、2月に滞在されたドイツでのことや、
新作の急須のことなど新たな取り組みについてもお伺いしたいと思います。*これに先立ち3/4の初日には14時からイイホシさんが店頭に来場されます。
・3月17日(火) 〈1時から〉
【有元葉子さんトークショー】
イタリア、日本、それぞれの暮らしの中で有元さんが出会った人やモノ。有元さんが大切にしているコトなどをお伺いします。
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村木雄児のうつわ
2015年2月7日/ 土 – 2月15日/ 日
OPEN 11:00 – 18:00
作家在廊日 7日 会期中無休
久しぶりの、村木雄児さんの個展である。
僕は村木さんの茶碗が好きである。
あるときは、その茶碗にだいぶはまって、そのためにある土を求め
て掘り出し、思い切り仕事をして下さったことを思い出す。
今回は〈良い仕事〉ということで、彼独特の片口が届いた。なかな
か見かけることのないもの。とても良いものでした。ひたひたと自
分に向ってすいよせられるようです。写真を撮ってもらってみても、
そう感じるのではないですか。そんなことを一言書くためだけにい
る由ではないのについ出てしまいます。
箱根の菜の花の茶房でお出しする抹茶碗として、村木さんの茶碗を
10年以上使いつづけていたんです。するとどうでしょう。李朝茶碗
のようになってしまったものがいくつか出てきてしまったのです。
自分のお茶会によく使っていました。
450年も経ったかと、うたがってしまうようなものになりビックリ
しました。
人がつかい、つかいこんでいくと大変なものになっていく。
やっぱり良いものしかそこまでいかないのです。変わらないものも
あるんですが、おもしろいですね。こわいものでもあります。
2015年1月吉日。 菜の花店主 髙橋台一
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2015年企画展のご案内
あけましておめでとうございます。
温暖な小田原では珍しく、元旦の雪で始まった2015年の未年、どんな一年になるのでしょうか。
小田原で、箱根で、藤沢で、皆さまのお越しをお待ちしております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。